マンションと一戸建て、将来的な資産価値は?

公開日:2020年9月1日 最終更新日:2024年3月14日
住居形態(注文・建売・売建・マンション)
マイホームを選ぶ価値観はいろいろありますが、特徴を比較していくとより自身の条件、選ぶべきポイントが明確になるかもしれません。 そこで、今回は一戸建てとマンションの資産価値について解説していきます。

一戸建ての資産価値は土地が大きい分、有利

一戸建てでは土地と建物の所有者は同じということが多く、土地の資産価値があるため、建物が老朽化しても一定の資産価値を保ち続けます。もちろん土地の価値は周りの環境により大きく変わりますが、ゼロになることは、まずありません。

気になる建物の価値ですが、木造の建物の価値は30年でなくなると言われています。とはいえ30年で住めなくなるという意味ではなく、メンテナンスや修繕により、実際にはもっと長く住んでいる家がほとんどです。

また、家がどうにもならなくなったら建て替えることも可能なわけで、土地が自分の所有であることは有利な条件になるというわけです。

マンションは長い目で見ると資産価値は低くなる

マンションは一戸あたりの所有土地面積はごくわずか。このため建物の老朽化が進み資産価値がなくなると価値はどんどん下がっていきます。もちろん建物の価値は木造一戸建てよりは長く、躯体の法定耐用年数は47年ですし、しっかりと修繕を行うことで一定の価値を保つ例もあります。

一方で、住民が高齢化して亡くなり、誰が相続したのかよく分からなくなり、歯抜け状態になったまま放置されているマンションがあります。こうなると管理費や修繕積立金も十分に集まらず、必要な修繕ができないことに。経費削減の必要性から管理もずさんになるため、あっという間にみすぼらしいマンションになっていきます。

こうなると新たな入居者は見つかりにくく、さらに価値が下がるという悪循環に。一世帯だけではどうにもできないマンションは、こうなると二束三文で手放すしかありません。

しかし、マンションは100年もつとも言われています。大手が運営しているマンションはメンテナンスも行き届いており、売りに出されればすぐに次の買い手が見つかると言うよい循環が継続します。マンションに住みたいのであれば、購入時は割高ではあっても、管理の行き届いた、将来も安心なマンションを選ぶようにしてください。

気が付きにくいマンションの魅力と注意点

その他にも、資産価値以外に気が付きにくいマンションのメリットとデメリットについて解説します。

圧倒的な存在感のマンション

存在感のあるマンションは、地域のランドマークのような存在になっているところもあります。「どこどこのマンション」と言えば、「あのおしゃれなマンションね」などと言われ、鼻高々ということもあるでしょう。

その一方でマンションは景観を保つために、ベランダでの布団干しを禁じているなど、なかなか生活がしにくいという面も。存在感を取るか、自由度の高さを取るか。このバランスは難しい問題かもしれませんね。

意外に面倒なマンション理事会

マンションには理事会(管理組合)があります。役割は管理会社が作成した年間計画を審議したり、積み立て金の財務状況を審議したりするもの。役員は何年かに一度回ってくる輪番制を採用しているところが多いのですが、その中から理事長や副理事長を選出しなければなりません。

また、総会などもあり、負担に感じる方が多いようです。管理規約を新しく定めたり、変更したりする場合は、総会で特別決議をしなければなりません。この場合、区分所有者の4分の3以上の賛成が必要なのですが、住民の温度差に悩まされることが多くなるのです。ご近所付き合いがあまり得意ではないという方には、厳しいかもしれません。

最後に

いかがでしょうか。
将来的な資産価値も購入の検討材料にしてみてください。

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