マンションと一戸建てのリフォームや建て替えの自由度は?

公開日:2020/09/01最終更新日:2024年3月14日
以前は、同じ広さであれば一戸建てよりもマンションの方が少し安いと言われた時期もあります。ところが最近のマンションは豪華設備を備えたものが増え、耐震性能も上がったことで高価になってきました。さらにマンションは立地条件がよいところに立っていることが多く、広さが同じならマンションの方が高いということも増えています。 もちろんこれは一般論。一戸建てであれば豪華にも、お手頃価格にもできます。と言うことで、今回はさらに購入後のリフォームまでを想定した場合の比較をしてみましょう。

リフォームや建て替えの自由度

室内リフォームについては、一戸建てでもマンションでも、好きなタイミングでできます。ライフスタイルの変化に合わせて、壁紙を子どもむけにすることを考えるだけでも楽しくなりますね。

ただし、大きなリフォームの場合、マンションによっては図面をあらかじめ管理組合に提出し、承認を得なければならない場合があるので注意してください。

マンションなら配管などの設備メンテナンスは計画的に進めてくれる

マンションは、外廊下やエレベーターの点検など、マンションが管理してくれます。そして、配管のメンテナンスなど、マンション全体に関わることは管理会社が計画を立てて行います。

そして、意外だと思われるかもしれませんが、マンションのベランダは共有部分。防水のためのペンキの塗り替えなど、マンションが指定した時期に必ずやることになります。メンテナンスによっては家の中まで業者さんが入ってきます。自分でやらなくてよいという意味では便利ですが、拒否できず面倒を感じるという方もいるようです。

修繕積立金が安いマンションは要注意

マンションは毎月、修繕積立金がかかることを前述しました。これは毎月の負担になるため「安い方がよい」と、負担が少ない物件を選びがちですが、これは賢い選択とは言えません。修繕するときになって費用が足りなければ世帯数で割って臨時徴収され、ときには数十万円ということもあります。

また、費用を負担してでも修繕をして欲しいと考える住民と、すでに高齢のため将来に向けた修繕は不要だとする住民で意見が割れることも。こうなるとマンション理事会が間に入って調整をしなければなりません。いろいろな価値観の人が一緒に住むのがマンション。一度もめだすと収拾がつかなくなる例があることも頭に入れておいた方がよいかもしれません。

これから増えていくマンション建て替えの問題

最近になって、「マンションの建て替え」というキーワードを耳にすることが出てきました。マンションが多く販売されるようになって半世紀。老朽化に加え、耐震性の問題などもあり、建て替えた方がよいマンションがあっても、現実にはいろいろな事情があって建て替えられないというものです。

マンションは100年持つと言われているものの、そのためには日頃からこまめなメンテナンスが行われていることが条件となります。そうなると、ある程度高額な管理費と修繕積立金が必要なわけで、マンションを購入するときには、将来のコストバランスを考える必要がありそうです。

増改築が自由にできる一戸建て

法律の中でというルールはありますが、一戸建ては自由なタイミングで増改築ができます。将来、子どもが結婚するタイミングで部屋を増築するなど、大胆な改築ができるのは一戸建ての魅力でもあります。

最後に

いかがでしょうか。

マイホームを選ぶ価値観はいろいろありますが、特徴を比較していくと一戸建ての方が良いなと感じる方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、一戸建てならどれでもよいと言うわけではありません。一戸建てのメリットを受けながら長く幸せに暮すには、質のよい一戸建てを選ぶ必要があります。

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