注文住宅を希望していた人が建売住宅を選んだ意外な理由(後編)

公開日:2022年3月22日 最終更新日:2024年3月14日
住居形態(注文・建売・売建・マンション)
前回までのあらすじ) 一級建築士A氏のもとに、親族の30代共働きのご夫婦から注文住宅の相談がありました。 ご夫婦には、貯金額があり、マイホームに対するたくさんの要望もあり、注文住宅でいこうと理想の家づくりをスタートさせましたが、要望のすり合わせはとても難しいものでしした。 A氏はご夫婦に知り合いのハウスメーカーを紹介し、建売住宅を見に行くことに。 そして、理想がほぼ叶っている家を見つけます。注文住宅と比べて価格も半額になると知って、ご夫婦は家に帰って話し合うことにしました。

話し合った結果、建売住宅の購入に決定

ご夫婦は、「家に帰って、よく相談しよう」と話し、住宅展示場を後にします。帰宅後、話し合いをしたそうですが、内容は意思の確認程度。お2人とも、「建売住宅を購入したい」と心に決めていたそうです。

注文住宅は自分たちの要望が叶えられる点は間違いではありません。ですが、夫婦間のイメージの相違がある場合、どちらか必ず妥協することになります。「これって住みだしてから、絶対もめるよね?」と双方が感じていたそうで、それを解決してくれるのが建売住宅だったわけです。

案内された建売は、もちろん理想通りではない所はあったようですが、価格を考えればよろこんで妥協できることばかり。

むしろ、経済的な余裕を持つことで日々の暮らしが楽になり、好きな家具を買ったり、おいしいものを食べたり、家族で海外旅行に行けたりするのであれば、これほど幸せなことはないと考えたそうです。

しかも、妥協と言ってもそれほど大きな事ではなく、さらに言えば、これまで重要視していなかったところに工夫がされていて、とてもよい印象だった様子。

例えば、家の中だけで揉めてしまい、なかなか話が進まなかった外構についても、想像していたよりもよい雰囲気で、「ちょっと自慢したい感じだよね」と思ったようです。あれこれ話し合ううちに、「私たちが住むべきなのは、建売しかない」という話になったとのこと。

翌日には、A氏のところに電話がかかってきて、恐縮しきりだったようですが、A氏としては少しほっとしたそう。「あの言い合いの調整役をもうやらなくてすむのは、内心うれしかった」と言っていました。

建売住宅のよいところ

いかがだったでしょうか?

注文住宅を建てることを計画しながら、建売住宅を見に行って、あっという間に決めてしまったご夫婦が感じた、建売のよいところをまとめてみます。

  • 要望は反映されないが、それでも十分、質の高い家に住めること
  • 注文住宅では発想がなかった工夫がされていて、むしろ住みやすいのではないかと感じたこと
  • とにかく価格が安い
  • 注文住宅は要望を言葉で伝えるのが難しかった
  • 誰かが妥協しなければいけないのなら、最初から完成形があることは安心


どれも非常に納得できることばかりではないでしょうか?

余談ですが、この話は約10年前のこと。このご夫婦は、当初25年で住宅ローンを組んだのですが、積極的に繰り上げ返済をして10年で完済。ローンのない状態でお子さまの大学受験を迎えることになり、「留学したいかも」と話すお子さまの夢を全力でサポートしたいと考えているそうです。

今回は、注文住宅をやめて建売住宅を購入した方のお話でした。
注文住宅と建売住宅のどちらにするか迷っている方はもちろん、「注文住宅しか考えていない」という方も、見識を広める意味で、一度建売住宅を見ていただければ、意外な発見があるかもしれません。

最後に


シアーズエステートは、グループ全体で引渡しを終えた住宅が6000戸以上(注文住宅約5600戸、建売住宅約400戸)。注文住宅のクオリティを建売住宅で実現し、多くのお客さまの支持をいただいています。しかも売主でもあるので仲介手数料などはかかりませんし、ローンのサポートなども万全です。

新築一戸建てをお探しなら、シアーズエステートをぜひご活用ください。

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