社宅・借り上げ寮から一戸建て購入へ。それぞれの理由 ~Bさんの場合~
その内容が幸せ感いっぱいで、とても素敵だったので紹介したいと思います。
今回、お話してくださったのはお2人の方です。仮にAさんとBさんとさせていただきます。Aさんは社宅にお住まいで、Bさんは「借り上げ社宅」と言われるところに住まわれていましたが、ともに建売住宅を購入しています。
今回はBさんが購入に至った経緯やなぜ建売住宅を購入したのかを書かせていただきます。
Bさん家族の社宅事情
まずは、Bさんの背景から説明していきます。
Bさんは、借り上げ社宅に住んでいました。借り上げ社宅とは、会社と大家さんが契約し、その上で社員に住まわせるというもの。会社が家賃を半分負担していたので、3 LDKのマンションに4万5千円で住んでいたそうです。40代後半でマイホームを購入して借り上げ社宅を出て、現在は61歳。60歳で定年となり、再雇用で同じ会社に勤務しています。
「社宅ではないので、同じマンション内に同じ会社の人はいませんでした。住環境はよく、そこに格安で住めるという面ではありがたい以外に言葉が見つかりません。ですが、結果的には40代でそこを出ることに決めました。今となっては大正解だったと思っています」(Bさん)
社宅を出て一戸建てを購入した3つの理由
社宅という充実した住環境にありながら、一戸建てを購入した彼ら。その理由はどれも納得できるものでした。ひとつずつ紹介していきます。
理由1:社宅には一生住めるわけではない
「一生住み続けられない」という理由は、お2人ともがおっしゃっていました。当然なのですが、その重要性をあまり感じていない同僚も多いそうです。
では、Bさんはどうだったのでしょうか?
「もともと妻と、どこかのタイミングで家が欲しいね、と話していました。あるとき、借り上げ社宅と言う福利厚生があるのは定年まで。再雇用となったタイミングで社宅を出て行くことが明確になりました。
これにより、定年のタイミングで貯金と退職金を使って小さな家を買うか、あるいは早めに住宅ローンを組んで広めの家を買うかの二択になったのです。妻に確認すると、『今すぐ家を買いたい』ということで、動き出しました。
借り上げ社宅に不満があったわけではありません。そのとき、わが家では高校生の姉と中学生の弟がいました。この子たちにとっても『わが家』にするためには、早く家を買い、できるだけ長く生活して、たくさんの思い出を作って欲しいと考えたのが一番だった気がします」(Bさん)
社宅に住める期間は決まっています。それをどう捉えるかが、マイホーム購入に大きく関わったわけです。
理由2: どうせ家を買うなら、早い方がいい
「どうせなら早い方がよい」というのはみなさんお考えのようです。これは、Bさんが先に言っていた「わが家でたくさんの思い出を作ってほしい」に通じます。
「家を買ったときは漠然としたイメージでしたが、子ども達はいつか家を出て行きます。そして運がよければ配偶者を伴って、帰省することもあるでしょう。その時、自分が育った環境であれば、『実家に帰ってきた』という感覚が生まれ、落ち着けるのではないかなと思いました。
実際、娘が結婚相手を連れてきて、挨拶されたのもわが家。出産のとき、里帰り出産をしたのもわが家です。これは定年を迎えた後に小さな家を買ったのでは叶わなかった幸福感だと思います。
また、就職した息子が正月に帰省し、『やっぱり家が落ち着く』と言ってくれます。これも自分が育った環境だからこそ出る言葉。私の選択は間違っていなかったと、歳を重ねた今だから自信をもって言えます」(Bさん)
家に住むということは、 毎日の時間を過ごしながら、たくさんの思い出を作っているのです。それは夫婦だけでなく、家族全員にも言えることであり、一生続くもの。日々の幸せの上に、将来の幸せもあるという考えると人生が楽しくなりそうです。
理由3: 集合住宅よりも一戸建てに住みたかった
これも Aさん B さんに共通していたことですが、ともに一戸建てを購入しています。建売住宅を選んだのも共通点です。
Bさんは、「マイホームを探す時、マンションも一戸建ても見ましたし、注文住宅を考えたことともあります。いくつかの家を見た後、自分たちがイメージする生活が送れそうなのは、建売の一戸建てだなと感じました。
当時の年齢は40代後半ですから、定年まで十数年しかなかったですし、子ども達の進学も考えると、注文住宅よりも価格が安い建売住宅の方が自分たちに合っていると思いました。背伸びをして高い家を買っても、日々の生活が苦しくなれば意味はありません。まして『経済的な問題で希望の大学に進学させられない』なんて絶対に言いたくなかったですし。
あと、私たちが購入した建売住宅は日当たりがよく、全ての部屋に明かりが入るところが気に入りました。マンションは角部屋でない限り、窓は少ないですからね。そうなると、日中でも電気をつけることになります。
朝カーテンを開けたら天気を感じ、夕方になると日が暮れていくことを実感できることが最高の贅沢だと思っています。決して電気代を節約したいというわけではないのですが、薄暗くなるまで電気をつけないこともあります。日が暮れていく時間が好きなんです。そんな黄昏の中でも、背中がわびしくならない年齢の重ね方をするのが今の目標です」(Bさん)
マンションは構造によりますが、ベランダと接する所は大きな窓ガラスが設置されていても、角部屋でなければ部屋には窓がないことがほとんど。その特性を理解し、各部屋に窓があり、採光性の高い一戸建てでの暮らしを「贅沢な時間」といったBさんの言葉は深いなと思いました。
それぞれの暮らしに、それぞれの幸せ
住む場所は、そこで暮らす人々の幸せに通じるということを再確認できたお2人の話でした。彼らの場合、経済的な面だけを見れば社宅に住み続ける方がよかったのかもしれません。
しかし、長い目で見て、その先に広がっていく幸せを考え、家を買おうと思ったのは素晴らしいことです。実際に暮らしてみて、そのよさを実感できているとのことで、家がただ雨風をしのぐだけのものではなく、幸せづくりの根底にあるのだなと感じました。
皆さんも経済的な面もさることながら、別の角度からもマイホームについて考えてみると新しい見え方が出てくるのかもしれません。
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