「マイホームブルー」を防ぐ方法
マイホームブルーを防ぐ方法
妥協は賢い選択であると納得する
まずはご夫婦、また同居するご家族全員でよく話し合い、納得しながら進めることが大切です。なぜなら、マイホームブルーのなった方の話を伺うと、「旦那がいいことだけを並べ、100点満点の家のように言っていた」とか、「最初から気に入らなかったけど、言い出せない雰囲気だった」などと言う方が多いからです。
特に気をつけたいのは、妥協すべき点をそのままうやむやにせず、「ここは妥協すべきだけれど、こんなところはよい点だよね」のように、妥協点も明確にして納得した上で、切り替えていくことです。
また実際に住んでから、どうしても気に入らなければリフォームができるという点も大切かもしれません。大々的なリフォームはお金もかかりますが、ちょっとした工夫で理想の家を作ることはできます。
ある方の例を紹介します。
Aさんはマイホームを購入したものの、キッチンの雰囲気が好きになれず、料理をする気がなくなってしまうほどでした。ご主人にリフォームを提案したのですが、予算的に無理だと言われショックを受けていたとき、テレビで、芸能人がリフォームをしている姿を目にします。
素人では絶対に手を出せないと思っていたキッチンのリフォームをいとも簡単にやっている姿をみて、「私にもできるかも」と考えたのです。
そして壁紙を変えるセルフリフォームをはじめ、あちこちと手を入れている間に楽しくなり、今では家具を自作するまでになったそうです。
住宅ローン返済は資産を形成していると考える
住宅ローンのプレッシャーに負けそうだという方がいらっしゃいます。ですが、金額の大小はあるにせよ、賃貸であっても家賃を払い続けなければなりません。
家賃とは違って、住宅ローンを払っていくことは資産を形成していくこと。将来、子供に引き継ぐこともできますし、人に貸したり、売ったりという選択も出てきます。
確かに、世の中には家を持ちたくてもローンが組めず、家を買えない人も多くいます。ローンを組めたこと自体が、社会に必要とされている人だと言う証明なわけです。
また、不運な事故や病気になり、ローンを組んだ人がお亡くなりになった場合や寝たきり(高度障害状態)になった場合、ローン残金をゼロにした上で、家は自分たちのものになる保険があります。
これは「団体信用生命保険」と言うもので、民間の銀行で住宅ローンを組むときには入会が義務づけられています(住宅金融支援機構のフラット35は任意加入)。万が一のときはこの保険に助けてもらえるので安心してください。
環境が変わっても大切な人との縁が切れるわけではない
引っ越しをすることで環境が変わってしまうことに寂しさを感じる方もいます。友人関係を新しく作ることが得意ではない方の場合、特に不安を感じるようです。
しかし、距離が離れても会う機会はありますし、LINEなどを通じてやり取りは続けられます。
お子さんに伝えるときは、配慮が必要です。
ある中学生の男の子の家族は、隣県に家を買い、引っ越すことが決まりました。引っ越しは新学期がはじまるタイミングにしたので、3ヶ月ありました。
小学生の妹には先生から頃合いを見て伝えるように言ったのですが、お兄ちゃんは「もう中学生だから・・・」と、自分からクラスメイトに伝えるように言いました。担任の先生もその日を待っていたそうです。
ところが言い出せないまま、終業式の日を迎えます。担任の先生もどうしようかと思っていると、あるクラスメイトが、「妹から聞いたんだけど・・・」と引っ越すことを言い出し、クラスの子に知られます。
結局、引っ越しの日にクラスメイトが色紙を持って見送りに来てくれ、美しい青春の1ページとなったそうです。
B君が最後まで引っ越すと言えなかったのは、学校が楽しく、別れがつらかったからとのこと。しかし、「黙って行ってしまえば、きっと悲しい別れになっていただろう」と親御さんが言っていました。
子供の心は非常にナイーブで、大人にはわからない部分があります。そういったことにも配慮しながら、しっかりと伝えていただければと思います。
最後に
自分が帰る家があること、そしてマイペースに自分の暮らしを守っていけることは大きな心の支えになります。
ぜひ納得した家選びをして、幸せな家庭を作ってください。
新築一戸建てをお探しなら、シアーズエステートをぜひご活用ください。