一戸建て購入後、失敗したと後悔していることと、事前にやるべき対処法

一戸建てを購入し何年か住んでから、「ここは失敗だったな」と感じる点がある方は意外と多いものです。
今回はマイホームを購入した人が後悔していることについて調査してみました。同じ失敗を繰り返さないために、事前のチェックに役立ててください。
目 次
- 01. 多くの人が、「下調べが不十分だった」と後悔している
- 02. 間取りにこだわったつもりが大失敗だった
- 03. 小さな部屋をたくさん作ったら、光熱費がとんでもないことに!
- 04. 出世はしたが給料が減り、住宅ローンの返済に困った
- 05. 中古物件は老朽化が早いことを理解していなかった
- 06. 家を選ぶのではなく、メーカーを選ぶべきと言われていたのに…
- 07. 独身時代に買ったマンションは奥さん好みではなかった
- 08. 駅は近いものの終電が早く、生活スタイルにあわなかった
- 09. 日当たりが悪く、気分が滅入る
- 10. 車庫入れしやすい家を買ったはずなのに、思わぬ落とし穴が!
- 11. 後悔しない家選びに必要なこととは?
多くの人が、「下調べが不十分だった」と後悔している
今回は、一戸建て購入者を中心に、「家を買って失敗したなと感じていることはありますか?」という質問をしてみました。すると、いろいろな回答が集まりました。部分的とは言え、多くの方が不満を抱えていると言うことですね。特に、マイホーム購入に際し、「下調べが不十分だった」というケースや、「身近な人がアドバイスをしてくれたのに気にしなかった」というケースでは、大きな後悔につながっていることが多いようです。
そんな後悔しているケースから、特徴的だったものを9例、紹介します。
間取りにこだわったつもりが大失敗だった
部屋の間取りに不満を抱いているのはAさんファミリーです。結婚当初、「子どもは一人でいい」と話していたそうで、1階には主寝室とそこに直結するかなり広めのウォークインクローゼット。さらに、お風呂やトイレを作り、2階にはダイニングキッチンとお子さんの部屋という家を建てました。ダイニングの横に子ども部屋を作ったのは、「年頃になっても目が届くように」との思いからでした。建築士さんからは、「ウォークインクローゼットを普通の部屋としても使えるようにした方がよいのでは?」と提案を受けたそうですが、「洋服を集めるのが趣味なので」と作り付けの棚をたくさん作ったそうです。
10年たち、お子さんは男女お2人になり、子ども部屋は2つ必要に。建築士さんの言ったとおり、ウォークインクローゼットはリフォームし、独立した部屋に作り変えるしかなかったと言います。「建築士さんの意見を聞いていれば余計な工事をしなくて済んだのに」と後悔しているそうです。
小さな部屋をたくさん作ったら、光熱費がとんでもないことに!
Bさんファミリーは3人のお子さんがいる5人家族。お子さん達に部屋を与え、さらに旦那さん専用の趣味の部屋を作りたいと、四畳半ほどの部屋がたくさん並ぶ家を建てました。子どもたちは年頃になると部屋にこもりがちになります。それも成長だと喜ぶ一方、夏と冬には異常に高くなる光熱費に悩まされることになったと言います。「夏も冬も各部屋でエアコンが動いています。時にはリビングを合わせると5台が一度に動いているんです。しかも夏休みなどは、一日中つきっぱなしということもあるんですよ!」
あまりの金額に驚き、「電気代がもったいないから、できるだけリビングで遊ぶように」と言ってもお子さんたちは、「なるべくそうする」と言いつつ、自室で過ごすとのこと。「子ども達の自立心を養いたいと思っていたけれど、これほど光熱費がかかるとは。もっとエネルギー効率を考えた家にするべきだった」と後悔していらっしゃいます。
出世はしたが給料が減り、住宅ローンの返済に困った
注文住宅で家を建てたCさんは、あれこれと要望を伝えていくうち、月々の返済額が予算オーバーとなってしまいました。奥さまは、「どこか妥協しよう」と言ったものの、ご主人は譲らず、「これから出世するから!」という勢いに負けたそう。「マイホームがやる気につながるならいいのかも」と結局オーバーした額で決済しました。その後、ご主人は本当に出世されたそうですが、管理職になると残業代がつかなくなり、給料は減ってしまうことに。こうなると、ローンの支払いはきつくなります。
「貯金に回す余裕がなく、これから必要になる子どもたちの教育費を考えると怖い」と嘆いていらっしゃいます。
中古物件は老朽化が早いことを理解していなかった
最初は新築の家を探していたDさんご夫婦は、不動産会社に進められて中古物件も見に行くことになりました。足を運んでみると価格が手ごろな上に、リフォーム済みで見た目もキレイ。新築に後ろ髪をひかれる思いもありながら、結局、中古物件を買うことにしました。ところが住んでみると結露がひどく、3年後には壁紙に黒カビが目立つようになります。外壁の塗装は5年後に実施し、さらに10年後には壁の中の水道管が水漏れしていることが分かり大工事を行います。「新築だったら工事はもっと先だったはず。購入価格が安い分、メンテナンスにお金がかかった」と嘆いているそうです。
家を選ぶのではなく、メーカーを選ぶべきと言われていたのに…
Eさんのお父様は建築関係の仕事に従事していらっしゃいました。その経験から、「マイホームを買うときは建物ではなく、建てる人を選べ」と言われていたそうです。ところが、自分たちが家を買うときにはそんなことを忘れ、見た目がよい家を選んでしまったそう。ところが、住みはじめてみると引き戸が突っかかる、窓の開け閉めがしにくいなどさまざま不具合に悩まされます。さらに、備え付けの浄水器のフィルター交換を毎年指定業者に依頼しなければならないなど、アフターサービスにも疑問を感じることが多発。不信感が募っていきます。
あるときは、修繕の見積もりを取ったら、明らかに高額なものが出てきます。そこで、他の工務店に依頼することを伝えると、「うちでやらいなら、今後の補償に影響が出る」など、脅しともとれる発言があったそうです。
「建物の雰囲気がよくても、住んでみると不都合に感じることがたくさんある。それを考えて家を買うなら、メンテナンスもしっかり取り組んでくれるところから買うべき。父が言っていたのはこれだった」とずっと大きな後悔を抱えているそうです。
独身時代に買ったマンションは奥さん好みではなかった
Fさんは若いころから、「家賃を払っているのはもったいない」と考えていたそうで、独身時代にファミリータイプのマンションを購入しました。その後、彼女ができ、結婚をしたのですが、奥さまの育った家は一軒家。足音などに気を遣わずに過ごしたために、階下の人からクレームをつけられます。それ以降、かなり暮しにくさを感じています。また、ファミリータイプの家ではあるものの部屋数が少なく、廊下がない振分けタイプ(部屋を通って他の部屋に行く構造)のため、何かと不便を感じるそう。
今では、「家に長くいるのは奥さんだから、要望を聞いて2人で選ぶべきだった」と悔やんでいるそうです。
駅は近いものの終電が早く、生活スタイルにあわなかった
家自体は気に入っているものの、立地が悪すぎたと困っているのがGさんファミリーです。「予算内で理想の家を見つけた」と見学に行った日に購入を即決し、周辺環境はノーチェック。最寄り駅からは徒歩10分ほどですが、その駅まで来る終電は早く終わってしまいます。飲食店勤務のご主人は帰宅が24時過ぎになることもあり、違う路線の駅で下り、30分かけて歩いて帰ってくることが週に2、3度あるそうです。「どんなに家が理想的でも、環境に恵まれていなければストレスばかりが多くなる」と今では不満の方が多いようです。
日当たりが悪く、気分が滅入る
「日当たりがこんなに重要だとは思わなかった」と嘆くのはHさんファミリー。それまで住んでいた家は日当たり良好のマンション。それが当然と思い、日当たりを家探しの条件にしなかったそうです。そして購入した家は奥まったところにあり、開けているのは西側のみ。そこにベランダがあるものの、昼過ぎからしか日が当たらず、しかも季節によっては西日が厳しくなります。南側にも窓はありサイズの大きいそうですが、見えるのは隣家の壁だけ。家は常に暗く、じめじめした感じがして、あまり気分も晴れないと言います。
「家を見て回ったとき、『南向き、日当たり良好』という角地物件がどうして高かったのか、今ならわかる」と切ない気分になっているそうです。
車庫入れしやすい家を買ったはずなのに、思わぬ落とし穴が!
家の前の道路事情に悩んでいるのがIさんです。奥さまは運転に自信がなかったため、比較的大きな道路に面した、出し入れのしやすい駐車場があることを条件のひとつにしたそうです。そして選んだのは、国道から一本入ったところにある家。国道添いは車の往来がはげしく、夜中までうるさいのではないかと、あえて側道沿いを選びました。週末と平日夜に家を見に行き、立地は十分にチェック。車に乗っていき、車庫に入れてみたりもして購入を決めたそうです。
ところが、思わぬ落とし穴が。実はその道、平日の朝は抜け道となっていて、かなりの交通量になります。しかも急いでいる車が多く、かなりのスピード。車の出し入れにてこずっていると、クラクションを鳴らされることもあるそうで、冷や冷やするそうです。
「平日の朝に交通量をチェックするなんて発想もなかった」と非常に残念がっていらっしゃいます。
後悔しない家選びに必要なこととは?
いかがだったでしょうか?お悩みの点は人それぞれでしたが、多くの方は、「もっといろいろな人の意見を聞いておけばよかった」とか、「もっと下調べをしておけばよかった」と感じていた点が共通しています。
マイホームを買い慣れている人はおらず、みんな初心者。それゆえに、妙なこだわりがでてしまったり、気を付けるべき点に気を回せなかったりしたのかもしれません。物件を見てしまうと見た目に意識が奪われてしまうので、足を運びだす前に重要視すべき点を整理しておくとよいですね。
そして、もうひとつ。Eさんのお父様が「マイホームを買うときは建物ではなく、建てる人を選べ」と言ったように、よいハウスメーカーや工務店を選ぶのが重要なポイントです。
気になるところがあれば資料請求をしたり、実際に足を運んで見学したりして、自分の目でしっかり確認することが大切。立地の選定から、住みやすい家にするための工夫、こだわるべきポイント、さらにはアフターケアまで、すべてに大きく関わってくるのがハウスメーカーです。初めてのことばかりで分からないことが多いからこそ、親身になってくれるハウスメーカーを選ぶことが大切なのですね。
シアーズエステートは、グループ全体で引渡しを終えた住宅が6000戸以上(注文住宅約5600戸、建売住宅約400戸)。注文住宅のクオリティを建売住宅で実現し、多くのお客さまの支持をいただいています。しかも売主でもあるので仲介手数料などはかかりませんし、ローンのサポートなども万全です。
新築一戸建てをお探しなら、シアーズエステートをぜひご活用ください。
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