一戸建て購入者に学ぶ。こだわりは失敗?成功?住んでみたからわかったこと10選

皆さんは一戸建てを購入するとき、どのような点にこだわりたいでしょうか?
洋服であれば試しに買ってみることもできますが、家の場合は一発勝負。そこで、これまでに一戸建てを購入した人たちが、どのような点にこだわり、実際に暮らしてみてどうだったのかを調査しました。成功だったものはもちろん、失敗だったものもあり。ぜひ参考にしてください。
目 次
- 01. 10ファミリー生の声を集めました
- 01-1.将来を見据えた自由な間取りが、早々に役立った!
- 01-2.オールフローリングの家だからこそできた個性たっぷりの畳の部屋
- 01-3.囲いのない家は開放感たっぷりでおしゃれ
- 01-4.建売で見つけた理想のキッチン。料理をするのがますます楽しくなった
- 01-5.気が進まなかったIHキッチン。実際にはガスより使いやすかった!
- 01-6.カードキーのおかげで、カギを忘れることがなくなった
- 01-7.広さとこだわりの便座にして、トイレを自慢できる空間に
- 01-8.大きな窓のある浴室でも温度をキープできる魔法瓶浴槽なら安心
- 01-9.見た目重視で選んだ窓。使いにくく1年でリフォーム
- 01-10.吹き抜けにシーリングファンをつけたら掃除が大変な上に…
- 02. まとめ
10ファミリー生の声を集めました
今回は日本各地で一戸建てを購入した10ファミリーに話をうかがいました。もっとも古い方は家の購入から15年。築浅の方は3年と期間もいろいろです。購入スタイルとしては、注文住宅、建売、売建(建築条件付き一戸建て)など、こちらもさまざまですね。こだわりの箇所も実に豊富。予想外のメリットを感じた方もいれば、住んですぐに不満を感じ、わずかの間にリフォームをした方もいらっしゃいます。できるだけ深掘りして、理由も紹介するようにしました。
では、さっそく紹介します!
将来を見据えた自由な間取りが、早々に役立った!
最初にご紹介するのは、男の子と女の子のお子さんがいらっしゃるAさんファミリーです。お子さんが男女であるため、将来的には部屋を分けなくてはいけないと考えています。しかし、当面は家族で一緒にいる時間と空間を楽しみたいと、間取りをフレキシブルに変えられる家を選びました。具体的には、当面は戸など間仕切りを可能な限り外し、LDKも寝室も、それぞれに広い部屋として使っていたそうです。そんな中、新型コロナウイルスが生活に変化を起こします。Aさんの家では、お子さんの幼稚園と小学校が休みなり、ご主人はテレワークに。こうなると子どもたちがいる環境で仕事をしなければなりません。
そこで、いつかは子ども部屋にと思っていたスペースを急遽仕切り、一時的にご主人の仕事部屋にしたそうです。そのお陰で、快適な環境で仕事ができました。職場の仲間の中には、お子さんが騒ぐ部屋での仕事はあまりに騒々しく、打ち合わせはマンションの外廊下に出ていた人もいたようで、うらやましがられたそうです。
オールフローリングの家だからこそできた個性たっぷりの畳の部屋
15年前にマイホームを購入したBさんファミリーは、お子さんがハウスダスト・アレルギーだったことから、全部屋フローリングの家にしました。建築中の建売住宅を購入し、追加で費用を払って変更してもらったそうです。奥さまは着物を着ることもあり、畳の部屋が欲しかったそうですが、子どもの健康には代えられないと決断したとか。ところが、実際に住んでみると掃除の手間が省けて感動したそうです。ほとんどの場合、お掃除シートでササッと拭くだけでよく、掃除機を使うのも週に1回ぐらいだったそう。
その後、お子さんは独立し家を出られたのですが、代わってお母さまが同居することになります。お母さまは畳の上に布団を敷いて寝るのが習慣とのことで、和室が必要です。そこでユニット畳と呼ばれるフローリングの上に敷くタイプの畳を活用することを思いつき、さっそく購入。自分たちで敷ける上、国産い草を使った本格的なもので新しい畳の香りに幸せを感じたそうです。
今回は昔ながらの緑色にしたそうですが、今後は和服を着るスペース用にカラー畳を敷く計画もあるとか。価格も手ごろで、「オールフローリングにしたから、個性たっぷりの部屋作りが楽しめる」とおっしゃっていました。
囲いのない家は開放感たっぷりでおしゃれ
最近は家の敷地、特にアプローチ部分に塀などの囲みのない家が増えています。ところがCさんが住む地域では、しっかりとした塀で仕切るのが一般的でした。「塀のない開放的な家にしたい」と計画を話したところ、ご主人の実家から、「防犯面でも心配だし、プライバシーも守れない」とかなり反対されたそうです。しかし、なんとしても開放的な家にしたかったCさんの奥さまは、塀がない方が視認性もよく、防犯面はむしろ安心であること。また、プライバシーも家の作りに工夫すれば問題がないことなど、時間をかけて説得します。それでも納得してもらえず、最後は強硬手段に近い形で理想の家を建ててしまったそうです。
その後、開発が進み、近隣に建売住宅が建つようになったそうですが、ほとんどの家は塀のないタイプ。もちろん、家の中が丸見えなどということはまったくありません。今では義理のご両親も、「この辺りでは息子の家が一番早くおしゃれな作りにした。センスがいい」と自慢しているそうです。
建売で見つけた理想のキッチン。料理をするのがますます楽しくなった
お料理が趣味のDさん夫婦が一番こだわったのはキッチン。アイランド型で、なおかつ大きな窓から光が差し込むところで料理をしたいという希望がありました。細かい要望だったので注文住宅しかないと思ってたのですが、不動産業者さんから「ぜひ見て欲しい家がある」と言われ、見に行った建売がまさに理想通り。注文住宅より価格が手ごろで、即決したそうです。家を建ててから8年。お子さんも生まれ、週末には家族で料理作りを楽しんでいるとのこと。「家族円満はキッチンで作る」と話していらっしゃいました。
気が進まなかったIHキッチン。実際にはガスより使いやすかった!
Eさん宅では、家を購入後は奥さまが仕事を始めることと、それに伴いご主人も家事の分担をすると決めていました。ご主人の希望でオール電化にし、キッチンはITクッキングヒーターとなります。奥さまは当初、「料理は直火でないとおいしくない」と思っていたそうです。ところが、実際に使ってみると煮込み料理などは楽にできるし、炒め物も問題なし。「なぜガスにこだわっていたの?」と思うほどになったとか。
「夫は料理作りを積極的にしてくれるものの、キッチンを汚す名人。以前はふきこぼれたコンロの清掃が面倒だったのですが、IHになると拭くだけでキレイになってストレスがなくなりました」とのこと。
カードキーのおかげで、カギを忘れることがなくなった
ご夫婦で仕事をされているFさんは、奥さまが職場にカギを忘れ(ときには、持っているのに見つけられず)、自宅の玄関前まで帰っていながら、再び職場に戻ることが度々あったそう。そんなといきに購入した家は、オプションとしてカードキー対応の玄関ドアを選べるとのことで、変更してもらいます。カードキーを財布に入れ、さらに仕事用のバッグにも入れるようにしたところ、「職場に戻ったことは一度もない」とのこと。他にもたくさんのこだわりがあるそうですが、「安心して暮らせるという意味では、この点が一番気に入っている」とのことでした。
広さとこだわりの便座にして、トイレを自慢できる空間に
息子さんが3人いるGさんファミリーはトイレにこだわりました。Gさん宅では家中を真っ白い壁紙にしたいものの、お子さんが男の子ということもあり、壁へのお小水の飛び散りが心配です。そこで、広いトイレにして便座と壁の距離をしっかりとることを思いつきます。さらに清掃がしやすいよう、フチなしのトルネードトイレを選択。これで、いつでもキレイな状態がキープできます。さらにトイレが広くなったことで、花や絵が飾れるようにもなりました。今では、自宅にお客さんを招くと、「美しすぎるトイレ」と言われるそうで、「トイレはわが家のチャームポイントです!」と話していました。
大きな窓のある浴室でも温度をキープできる魔法瓶浴槽なら安心
お風呂大好きなHさんファミリーがこだわったのはお風呂。「できるだけ大きく開閉できる窓を設置して外気を取り込み、露天風呂のような雰囲気を味わいたい」と話していたそうです。ところが、平日の家族の時間にはズレがあるので、窓が大きいとお湯の温度がすぐに下がってしまいます。「入浴のたびに沸かすのでは光熱費が心配だ」とも思っていたそうです。そんなときに出会ったのが魔法瓶浴槽。これは浴槽と風呂ふたの効果で、長時間お湯の温度をキープしてくれる特別な浴槽です。これで家族全員が快適にバスタイムを楽しめ、なおかつ沸かしなおしが最小ですむため、光熱費もしっかりカットできているとか。
見た目重視で選んだ窓。使いにくく1年でリフォーム
一生に一度の買い物だから徹底的にこだわりたいと気合を入れたIさんファミリー。たくさんの家を見て、こだわりがぎっしり詰まった家を建てます。多くのところには満足しているものの、窓だけは大失敗。なんと、1年でリフォームすることになりました。当初の窓は、内倒し窓と呼ばれるものを多用していたそうです。これは窓の一部を蝶番のようなもので止め、上部から内側に倒して開閉するタイプの窓。Iさんは、「見た目が個性的だ」と、喜んで家中の窓をこのタイプにしたそうです。
ところがこの窓。使ってみると2つの問題が発覚します。
一つは開閉が思いのほか大変だったこと。最上部のハンドルを持って開閉するしかなく、お子さんには手が届きません。開閉用の棒があるものの、お子さんが開け閉めをすると棒を周りにガンガンと当ててしまい、壁紙が剥がれて無残な状態になったそうです。
また、もう一つの問題は、網戸をつけられなかったこと。窓を開けると虫が入ってくるため、春や秋など外気を取り込みたいときにも開けられず、ストレスフルになったそうです。
結局、新築から1年後には網戸をつけられる窓にリフォームを決心します。ただし、内倒し窓が多すぎて全てをリフォームすることができなかったようで、「見た目よりも利便性を考えるべきだった」と後悔しているそうです。
吹き抜けにシーリングファンをつけたら掃除が大変な上に…
Jさん夫妻は、海辺のホテルのような家に住みたいという夢をお持ちでした。「結婚して家を買うことになったら、吹き抜けにシーリングファンをつける」と決めていたそうです。実際に買った家は広々とした玄関ホールが吹き抜けになっていて、大きな窓にシーリングファンがあり、「まさに理想の家」と大満足だったとのこと。しかし、当然ながら吹き抜けの天井は高く、シーリングファンの掃除ができません。1年に1度、業者に頼んで清掃をしてもらってるそうですが、なかなかのお値段のようです。
また、窓はこまめに清掃したいと、かなり大きな業務用のはしごを購入。当初は清掃のたびに出し入れしていたものの、だんだんと面倒になり、いつのまにか玄関ホールの片隅に置きっぱなしになってしまいました。おしゃれな吹き抜けにアルミ製のはしごがあることで、毎日、残念な気持ちになるそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?いろいろなこだわりがありましたが、それがよかったかどうかは、実際に住んでみないと分からないようですね。マイホームを買ったら、そこで快適な暮らしが実現するのが理想です。ここで紹介した満足した点を参考にしつつ、後悔しているところは反面教師にしていただくとよいかと思います。ぜひ、快適ライフを手に入れてくださいね。
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