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角地は本当に魅力的?メリット・デメリットを考える


監修者:金澤 哲

角地は本当に魅力的?メリット・デメリットを考える
一戸建てを購入するとき、人気が高いのが角地。
購入後に「角地を選んでよかった」という方がいる一方、「角地じゃなくてもよかった」と思っている方もいるようです。
この記事では、角地のメリットとデメリットを紹介したうえで、どのような方がどのような判断基準で角地を選べばよいのかを説明します。

角地とは

角地とは、土地を囲む4方向のうち、2つのつながった方向が道路に接している土地のことを指します。

正式に言えば、角地は「角地」と「準角地」に分けられます。
角地とは、接する道路が共に直線の一部であるもの。準角地とは、接する道路がL 字型に曲がっていて、その内側にあるものを指します。

角地のメリット

まずはメリットから見ていきましょう。

日当たりがよく、開放感がある

角地は2つの方向が道路に面しているため開放感があり、日当たりがよいのが特徴です。もちろん、いろいろな条件によって違いはありますが、一般的には、開放的な方角に庭とリビングを配置することで、日差しが差し込んで明るく心地よいくつろぎスペースとなります。

さらに、開放感があるということは、それだけ風通しもよくなるということ。室内に風が通りやすく、家の中の湿気対策にもなります。

間取りの選択肢が増える

家を建てるとき、分譲地であっても建築士が土地にあわせて家をデザインしています。デザインをするとき、道路に接する部分がどこにあるのかで玄関や駐車場の場所が決まり、必然的にデザインが決まります。その点、角地は2方向が道路に接しているため、自由度は増し、アイデアは倍増します。

また分譲戸建ての場合、「キッチンの窓を開けたら隣家のトイレの窓が見える」と言うことを避けるため、周りの家との調整をしなければなりません。ときには、妙な妥協をしなければならないこともありますが、角地ではその必要に迫られることが減り、よりよい住環境が保てます。

建ぺい率が緩和されている

家を建てるには、土地の何パーセントに建物を建ててよいというルールに従う必要があります。これを「建ぺい率」と言い、これに従わなければ建築違反です。

建ぺい率は各自治体が土地の条件によって決めています。実際の数値はハウスメーカーなどに確認してもらうか、役所で調べるしかありません。ですが角地は10%程度緩和されていることがほとんどです(されていない場所もあります)。

角地に建ぺい率緩和措置がある理由は、「隅切り」があるからだと言われています。隅切りとは、角地の道路に面した部分に家や塀をつくらず、道路状のままにしておくこと。これは道路の見通しのよさや歩行者の曲がりやすさのための建築制限です。

一部の自治体(東京都など)では、4.5メートル以上の部分には建物が突き出してもよい場合もありますが、この場合も路面は隅切りが必要。これに協力する分、建ぺい率を緩和しているわけですね。

防犯効果が高い

道路に接している部分が広いことで、防犯面に不安があると感じる方もいるかもしれません。
しかし実際には、角地の方が防犯性は高いと言われています。
その理由は、道路に面していることで、人目につきやすいから。これは意外なメリットかもしれません。

資産価値が高い

角地はメリットが多いことから魅力的だと思う人が多く、分譲で販売されるときなど、若干高い価格で販売されます。にもかかわらず、早々に売れることが多く、人気が高いことが分かります。
これは、将来何らかの理由で家を手放すときも、比較的有利な条件で、早く買い手が見つかることにもなります。つまり、資産価値が高いということです。

角地のデメリット

続いて、角地のデメリットを見ていきましょう。

土地代や分譲価格が高い

角地は購入希望者が多いことから、他の土地よりも高い価格設定になっていることが多くなります。価格はさまざまな条件により変わるので一概には言えませんが、同じ形状で同じ広さの土地だとしても、1割~2割程度高いことが多いようです。

また角地は外構部分が広く、これも費用が高くなる原因です。外構とは、建物本体の外にある構造物を指す言葉で、具体的に言えば門や玄関に続くアプローチ、車庫、塀、垣根など。角地では2方向に柵などを設置する必要があるので、これが費用を押し上げます。

日当たりがよすぎることもある

日当たりがよいのが角地のメリットですが、反面、日が当たりすぎてまぶしく、夏場に室温が上がりすぎるケースもあります。また方角によっては西日が強く、早々にカーテンを閉めなければならないことも。

温度が上がりすぎる問題については、断熱を考えた素材を使ったり、手頃なカーテンを設置する、または夏場にのれんを活用したり、ゴーヤカーテンのように植物を活用する必要がでてきます。これらを楽しめる人には趣味となる可能性もありますが、面倒だと感じる方には大きなデメリットでしかありません。

プライバシーへの配慮が必要

視認性が高く防犯に役立つというメリットは、逆に言えば人目につきやすく、プライバシーへの配慮が必要ということです。
最近は高い塀を設置するデザインは減っているため、通行人から室内が見えやすくなっています。
庭は見えたとしても、室内まで見られないように注意が必要かもしれません。

万が一の交通事故の対策

車通りが多いところであれば、万が一、車が突っ込んできたときの心配が出てきます。最近はアクセルとブレーキを踏み間違える事故が増えていて、加速しながら家に突進してきたのでは話になりません。

もちろん修理は保険でまかなってもらえるかもしれませんが、だから心配はないとも言えませんよね。めったにないことではありますが、対策をしておかなければならない場所もあるでしょう。

道路斜線制限を気にしなければならない

道路斜線制限とは、簡単に言えば、道路に面した建物の高さを制限するルールです。細かなルールが設定されているうえ、道路と建物の距離が一定以上あれば制限を受けないなどの例外があったり、道路の太さが違う場合、狭い方の道路側の要件緩和があったりなど、複雑になっています。

建売であれば、このルールの中で建てられているので問題はありません。ですが、建て替えや増築をしようとする場合は、このルールを確認する必要が出てきます。

角地の方角による違い

角地と一口に言っても、どの方向が道路に面しているかによって、ずいぶんと印象が違ってきます。そこで、方角による違いを考えてみましょう。
ちなみに、ここで言う方角とは、道路に面している方角を指します。

南東角地の特徴

南東角地は日が昇る時間から日没までずっと日当たりがよく、最も角地のメリットを感じられる土地だと言えます。実際、角地の中でも特に人気が高いのが南東角地です。

デメリットとしては、価格が高いこと。夏場の気温上昇を嫌って南側に大きな窓を設置しない方も増えていますが、そのような場合は価格の高い南東角地にするメリットはあまりないのかもしれません。

南西角地の特徴

南西角地は比較的日当たりもよく、特に南側が開放的なため、リビングやキッチンを置くと日中に日差しが差し込む心地よいスペースをつくれます。

ただし西日が差し込むので夕方にまぶしく、夏場の室温が夕方になっても下がりにくくなります。しかしこれは、冬場は夕方になっても比較的暖かいということです。

北西角地の特徴

北西角地は、日が昇ってから日中までの日当たりはそれほどよくなく、一方で西日の影響を強く受けるという特徴があります。つまり角地でありながら、最大のメリットである日当たりのよさはあまりないことになります。しかし一方で、角地でありながら土地は比較的安いというメリットもあります。

北西角地で十分に日当たりを確保するためには、道路に面していない方角をどのように活用するかにかかっています。土地に広さがあるのなら、南東の方向にベランダやリビングを配置すれば問題はなくなります。また、敷地が小さくても、周りの家の条件によっては日当たりがよいこともあります。

北東角地の特徴

北東の角地も日当たりに恵まれているとは言い難いものの、日が昇る時間帯から日差しを感じることができます。北東の角地であれば、たとえば洗濯をする時間が朝からと言う方ならば問題はありません。

また最近は、夏場の直射日光が強くなり、あえて南向きの立地を望まない家も出てきています。そのような方であれば北東角地は条件にあっています。

どういった人が角地を買うべきか

角地にはさまざまなメリットとデメリットがあることがお分かり頂けたと思います。ではどういった方が角地に向いているのでしょうか。

価格が高くても問題のない方

角地は他の家に比べ高額であるため、コスト負担が大きくなります。どんなに理想的な家でも、無理をして住宅ローンを組めば生活が苦しくなります。ここは慎重に選んでいただきたい部分です。

また、購入コストだけでなく、固定資産税も高くなります。多くの自治体では隅切り部分も自己所有。この面からも、コストに余裕がある方がよいと言えるでしょう。

プライバシーをあまり気にしない方

角地は防犯性が高いものの、プライバシーの面では配慮が必要となります。プライバシーは個人の感覚の違いが大きく表れるもので、人目が気になるという方は、昼間でもカーテンを開けられないことになります。

一方で、あまり気にならないという方であれば、開放的で住み心地のよい住まいとなるでしょう。これは個人の感覚ですので、一緒に住むご家族とよく話しあって決めることをおすすめします。

また庭木の手入れも気になる方が多く、それを負担に感じる方もでてきます。また、交通事故などへの恐怖感も人によって違う部分。実際には家の塀に軽く車が当たっただけでも、万が一の事故が気になり、ストレスになる方もいますので、ご注意ください。

一般的に角地は魅力的と言われますが、細かく見ていけば、さまざまな条件によって自分にあっているかどうかは違ってきます。購入にあたってはハウスメーカーなどに相談し、最適な住まいを見つけてください。

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