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一戸建てとマンションは何が違い、どちらを選ぶべきか? 3つの視点で比較してみた


監修者:金澤 哲

マイホームを買うとき、一戸建てにするかマンションにするかで迷う方がいらっしゃいます。価格帯が同じなら、どちらを選べばよいか迷うのは当然ですよね。そして選択にあたっては、外観や雰囲気も大切ですが、もっと先を見据えて選ぶべきだと言えますね。 ここでは、日々の生活、リフォーム、将来の資産価値の3つの方向から、一戸建てとマンションを比較していきたいと思います。

マンションと一戸建てのイメージが変わってきた

以前は、同じ広さであれば一戸建てよりもマンションの方が少し安いと言われた時期もあります。ところが最近のマンションは豪華設備を備えたものが増え、耐震性能も上がったことで高価になってきました。さらにマンションは立地条件がよいところに立っていることが多く、広さが同じならマンションの方が高いということも増えています。

もちろんこれは一般論。一戸建てであれば豪華にも、お手頃価格にもできます。そして何より肝心なのは、実際に住んでどうかということ。と言うことで、さまざまな面から比較してみましょう。

日々の生活の違い

まずは、日々の生活面から比較をしてみましょう。

マンションは音に敏感にならざるを得ない

マンションと一戸建ての一番大きな違いは、音の問題かもしれません。集合住宅に住んだことのある方ならお分かりになるでしょう。お子さんに、「家の中で走っちゃだめ!」「ものを落としちゃだめ!」などと注意をしていませんか?
お子さんにはのびのびと遊んでもらいたものですが、階下に響く足音は無視できないですよね。

木造の一戸建てと鉄筋コンクリートのマンションであれば、当然木造の方が音は響くのですが、不思議なもので、家族が上階で大騒ぎをしていてもあまり気にならないのに、他人の家のこととなると途端に気になるから不思議です。

音を出さないために、「帰宅が夜遅いので、洗濯は週末にまとめてやるしかない」、「夜中に廊下を歩く音が響くのでパンプスを脱いで歩く」などと言う人もいるほどです。生活音を発することも、聞こえてくることも気にせずに住めるという意味では、一戸建ての方がよいでしょう。

庭付き一戸建てで、新しい趣味が見つかる方も

一戸建ての醍醐味はお庭。マンションでも専用の庭やバルコニーがついているところが出てきましたが、数は限られています。庭で子どもを遊ばせたり、ガーデニングに精を出したり、一戸建てを購入したのを機に家庭菜園が趣味になったという人も少なくありません。広々とした日の当たるスペースがあるという面では、庭付き一戸建ての圧勝でしょう。

駐車スペースはどうなるか?

駐車スペースは、一戸建てであれば当然完備。実家から両親が訪ねてくるときには、庭を利用して3台の車を駐車するケースも珍しくありません。その点、マンションの場合は1台だけ。多くは無料のようですが、2台目以降は有料になります。

また、駐車場といえばもう一つ問題があります。最近は若者の車離れが顕著で、利便性のよいマンションでは駐車場に空きスペースが出てきました。しかし、空き場所ばかりの駐車場も管理はしなければならず、その費用は管理費や修繕積立費があてられます。これもなかなか難しい問題となります。

一生必要なマンションの管理費と修繕積立金

毎月ローンを払うという意味では一戸建てもマンションも同じです。しかし、マンションはこれに加えて管理費や修繕積立金、駐車場代などが必要になります。修繕積立金はマンションが老朽化したときに(あるいは、老朽化しないように)修理をするための費用。新築マンションの場合、当初は低めに設定されていることがあるものの、数年後には値上がりすることもあるので注意が必要です。

もちろん、この費用はローンが終わっても、住んでいる限り必要。老後を考えるときにも忘れてはいけないコストです。

セキュリティ面はマンションの方が安心?

近年気にする人が増えているセキュリティ。一戸建ての場合は、自分たちでセキュリティ設備を整えなければなりません。ですが、マンションであれば管理人さんがいたり、監視カメラやオートロックなどの防犯設備が充実したりしているので、それだけでも犯罪の抑止力になり安心です。

ただし、正面玄関はオートロックでも、裏のゴミ捨て場への通路は出入り自由なこともあります。「セキュリティ面が整っているから」という理由でマンションを選ぶ方は、しっかり裏口までチェックするようにしてくださいね。

意外に面倒なマンション理事会

マンションには理事会(管理組合)があります。役割は管理会社が作成した年間計画を審議したり、積み立て金の財務状況を審議したりするもの。役員は何年かに一度回ってくる輪番制を採用しているところが多いのですが、その中から理事長や副理事長を選出しなければなりません。

また、総会などもあり、負担に感じる方が多いようです。管理規約を新しく定めたり、変更したりする場合は、総会で特別決議をしなければなりません。この場合、区分所有者の4分の3以上の賛成が必要なのですが、住民の温度差に悩まされることが多くなるのです。ご近所付き合いがあまり得意ではないという方には、厳しいかもしれません。

圧倒的な存在感のマンション

存在感のあるマンションは、地域のランドマークのような存在になっているところもあります。「どこどこのマンション」と言えば、「あのおしゃれなマンションね」などと言われ、鼻高々ということもあるでしょう。

その一方でマンションは景観を保つために、ベランダでの布団干しを禁じているなど、なかなか生活がしにくいという面も。存在感を取るか、自由度の高さを取るか。このバランスは難しい問題かもしれませんね。

リフォームや建て替えの自由度

次に、リフォームや建て替えについて見てみましょう。まずはリフォームについてです。

室内リフォームはどちらも、好きなタイミングでできる

まずは室内リフォームについては、一戸建てでもマンションでも、好きなタイミングでできます。ライフスタイルの変化に合わせて、壁紙を子どもむけにすることを考えるだけでも楽しくなりますね。

ただし、大きなリフォームの場合、マンションによっては図面をあらかじめ管理組合に提出し、承認を得なければならない場合があるので注意してください。

増改築が自由にできる一戸建て

法律の中でというルールはありますが、一戸建ては自由なタイミングで増改築ができます。将来、子どもが結婚するタイミングで部屋を増築するなど、大胆な改築ができるのは一戸建ての魅力でもあります。

マンションなら配管などの設備メンテナンスは計画的に進めてくれる

マンションは、外廊下やエレベーターの点検など、マンションが管理してくれます。そして、配管のメンテナンスなど、マンション全体に関わることは管理会社が計画を立てて行います。

そして、意外だと思われるかもしれませんが、マンションのベランダは共有部分。防水のためのペンキの塗り替えなど、マンションが指定した時期に必ずやることになります。メンテナンスによっては家の中まで業者さんが入ってきます。自分でやらなくてよいという意味では便利ですが、拒否できず面倒を感じるという方もいるようです。

修繕積立金が安いマンションは要注意

マンションは毎月、修繕積立金がかかることを前述しました。これは毎月の負担になるため「安い方がよい」と、負担が少ない物件を選びがちですが、これは賢い選択とは言えません。修繕するときになって費用が足りなければ世帯数で割って臨時徴収され、ときには数十万円ということもあります。

また、費用を負担してでも修繕をして欲しいと考える住民と、すでに高齢のため将来に向けた修繕は不要だとする住民で意見が割れることも。こうなるとマンション理事会が間に入って調整をしなければなりません。いろいろな価値観の人が一緒に住むのがマンション。一度もめだすと収拾がつかなくなる例があることも頭に入れておいた方がよいかもしれません。

これから増えていくマンション建て替えの問題

最近になって、「マンションの建て替え」というキーワードを耳にすることが出てきました。マンションが多く販売されるようになって半世紀。老朽化に加え、耐震性の問題などもあり、建て替えた方がよいマンションがあっても、現実にはいろいろな事情があって建て替えられないというものです。

マンションは100年持つと言われているものの、そのためには日頃からこまめなメンテナンスが行われていることが条件となります。そうなると、ある程度高額な管理費と修繕積立金が必要なわけで、マンションを購入するときには、将来のコストバランスを考える必要がありそうです。

将来的な資産価値は?

では最後に、将来の資産価値について見てみましょう。

一戸建ての資産価値は土地が大きい分、有利

一戸建てでは土地と建物の所有者は同じということが多く、土地の資産価値があるため、建物が老朽化しても一定の資産価値を保ち続けます。もちろん土地の価値は周りの環境により大きく変わりますが、ゼロになることは、まずありません。

気になる建物の価値ですが、木造の建物の価値は30年でなくなると言われています。とはいえ30年で住めなくなるという意味ではなく、メンテナンスや修繕により、実際にはもっと長く住んでいる家がほとんどです。

また、家がどうにもならなくなったら建て替えることも可能なわけで、土地が自分の所有であることは有利な条件になるというわけです。

マンションは長い目で見ると資産価値は低くなる

マンションは一戸あたりの所有土地面積はごくわずか。このため建物の老朽化が進み資産価値がなくなると価値はどんどん下がっていきます。もちろん建物の価値は木造一戸建てよりは長く、躯体の法定耐用年数は47年ですし、しっかりと修繕を行うことで一定の価値を保つ例もあります。

一方で、住民が高齢化して亡くなり、誰が相続したのかよく分からなくなり、歯抜け状態になったまま放置されているマンションがあります。こうなると管理費や修繕積立金も十分に集まらず、必要な修繕ができないことに。経費削減の必要性から管理もずさんになるため、あっという間にみすぼらしいマンションになっていきます。

こうなると新たな入居者は見つかりにくく、さらに価値が下がるという悪循環に。一世帯だけではどうにもできないマンションは、こうなると二束三文で手放すしかありません。

しかし、マンションは100年もつとも言われています。大手が運営しているマンションはメンテナンスも行き届いており、売りに出されればすぐに次の買い手が見つかると言うよい循環が継続します。マンションに住みたいのであれば、購入時は割高ではあっても、管理の行き届いた、将来も安心なマンションを選ぶようにしてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
マイホームを選ぶ価値観はいろいろありますが、特徴を比較していくと一戸建ての方が良いなと感じる方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、一戸建てならどれでもよいと言うわけではありません。一戸建てのメリットを受けながら長く幸せに暮すには、質のよい一戸建てを選ぶ必要があります。

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